002 遅れてやってくる

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コロナ禍で、新人賞の受賞式は無いのだという。私は優秀作で、つまり佳作で拾われたのだけれど、当選作と優秀作。これが字面でもよくわからない。セッカチな友人は、私の方が「優秀」なんだと勘違いしていたが、ま、それはそのままにしておこう。

「群像」六月号の目次。当選二作(どちらも素晴らしい。未読の方には是非読むことをおすすめしたい)のヨコに、拙作「カメオ」も優秀作として載せて頂いたわけだが、最近は「鈍器」と形容されるほどに分厚くなった「群像」。それでも六月号の誌面には余裕がなく、掲載は七月号になると言うことだった。私が駄々をコネると、ますます背幅が拡がって、「鈍器」はいよいよ「箱」になりかねない。それはマズい。

号が変わろうといいじゃないか。いや、全然構わない。いえいえ、ありがとうございます。しかしそれはまた、なんだか受賞式に遅れ、緩んだネクタイで慌ててやって来た感がある。

いや、しかしちょっと待てよ。六月、七月。それならば、二か月連続で雑誌に私の名前が載ることになる。記憶はとにかく反復だと言うから、これは僥倖。

というわけで「群像」七月号 6/7発売です。

拙作「カメオ」も、立ち読みすると脚が痺れてくるくらいの長さはあるので、皆さん、是非、本屋さんで「群像七月号」買って下さいね。

004 PILOT CUSTOM HERITAGE912 PO

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主に手帳の記入などに使用。カスタムヘリテイジ。名前が良い。

万年筆の極細字と言えばEF(エクストラファイン)トメハネのある日本語を書くならコレに限ると思ってるんだけど、更に細いやつがいる。

PO(ポスティング)超極細字。というか、これはもう特殊ペン先になるらしい。鳥の嘴みたいに、こんなカタチになっている。

床に直撃した不運な万年筆みたいだ。

以前カクノを落としてこんな感じになった。でもPOにはならなかったので、やっぱりそんな単純なもんじゃないのだろう。因みにそのカクノのペン先は強引に戻して、もちろん現役。

これ、物凄く引っかかりそうだが、意外に違和感なく書ける。小説初稿の勢い書き(乗ってくると石原先生風に乱れて解読不能)には流石に向かないが、基本的には書きやすい。

難点はちょっとデカい。もっと短い軸でPOが欲しかったが、ラインナップに無かったか、高額だったか。短い軸で、安価にPO出してくれたら最高なんだが‥‥‥。

003 Premium C.D. NOTEBOOK 紳士なノート

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アピカ製。万年筆で書く為の最高なノート。

インクにもよるけれど、滲まず、裏抜けも無い。滑り過ぎず掛かり過ぎず、素晴らしい書き味。

枚数もしっかりあって、且つフラットに全開きできる(糸掛かり綴じ製本)。丈夫。ほんと最高。

写真は、A5サイズの創作ノート(ネタ帳)

手書きの初稿用には、B5サイズを使う。

 

皆さんも、このデジタル時代に「紳士なノート」と「kakuno」で、万年筆デビューはいかがだろうか。雑記帳でも日記でも、書くことが楽しくなりますよ?

001 ルシア・ベルリン「虎に嚙まれて」TigerBites.

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虎に嚙まれるとなるとタダではすまないが、耄碌してきたウチの犬も、最近は慌てることがあると誰かれ構わず嚙むことがあって、それは私も例外ではないので、やっぱり注意が必要だ。

群像六月号の目玉のひとつにルシア・ベルリンの訳し下ろし三篇がある。

本日はお休み、外は大雨且つ警報。ということで、子守執筆子守読書子守子守というルーティン。で、読書は「虎に嚙まれて」。メキシコでの堕胎手術がテーマ。私も堕胎について短編を書いたことがある(もちろん世に出てない)。切り口も毛色も全然違うけれど。ルシア・ベルリンのそれはどこかパンキッシュなユーモアがあって、それが乾いた土地の埃っぽい笑いになり、重い主題にも関わらずカラリとした明るさがある。ま、いっか的な軽やかさがこの人の魅力なんだろうなぁ、なんてこと考えて、ベッドに寝そべって読んでいた私が起き上がると、一緒に寛いでいた犬が驚き、私の太腿をがぶりと噛んだ。ほんとです。

扉絵のルシアがこっちを見てニヤけてる。

ルシアBベルリンは「虎に嚙まれて」松永K三蔵は犬に嚙まれた、というわけだ。

002 PILOT kakuno EF クリア軸

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カクノ。1,000円。安価だからと侮る勿れ。

素晴らしい万年筆。

透明軸だからインク残量もわかる。

ガシガシ使える。黒インクも入れて何本かあるけれど、メインでは、この赤、青インクの二本。

手帳の書き込みと、原稿の推敲に使用。

赤インク PILOT色雫 紅葉

青インク PILOT色雫 天色

001 Pelikan traditional M215 EF細字研出しcustom

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10年来の相棒。

ペン先はEFだけれど、古いペリカンなので、書くとなかなか太かった。

神戸元町のPen&Messageさんで細字研ぎ出し加工をして頂き、滑りはそのまま最高の書き味に。

重さ、長さ、デザイン全て気に入っている。キャップには「Sanzo」の刻印。

黒インクで使用。

 

000 PILOT 朱軸 M詳細不明

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母が使っていた万年筆。ヘタすれば50年前くらい前のもの。

M字。詳細はもうわからない。

原稿に赤を入れる時に使う。

もちろん赤インク

PILOT色雫 紅葉。