図書新聞 第3504号 7/17の文芸時評(第77回)に取り上げて頂きました。

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「カメオ」を文芸時評で取り上げて頂きました。実はちゃんと発売日(7/9)に買っていたんだが、ちょっと忘れていた‥‥‥。

コンビニのコピー機でプリント購入できます。

幼い頃、実家の近所に鉄道好きのお兄ちゃんがいた。当時は「鉄ちゃん」なんて言葉もなかったが、お兄ちゃんは紛れもなく「鉄ちゃん」だった。私もそのお兄ちゃんの薫陶を受け、Nゲージなる精巧な鉄道模型に手を出したこともあった。

ある時、お兄ちゃんが、それは珍しいヨーロッパの列車が、JR神戸線を西から東に走るので、一緒に観に行こうと声を掛けてくれた。日が暮れかかる頃、私はお兄ちゃんについて自転車に跨り、夙川沿いの道を下って、川と線路が交叉する線路際のフェンスの外に待機した。インターネットなどない当時、どうやってそんな情報を得たのだろうか。やはりそこには数人の「鉄ちゃん」がカメラを構え、待機しているのだった。

やがて日が落ちてあたりが暗くなると、あッ! という誰かの声を合図にフラッシュが焚かれ、闇の中に轟音を響かせて、黄金のモールを配した殆ど黒に近いモスグリーンの車体が眼前を走り去った。それは一瞬のことだった。

一体なんの話をしているんだ、お前は。つまり図書新聞の文芸時評で拙作「カメオ」を取り上げて頂いたが、それはまさに、読んでいて、瞬きするような一瞬。閃光が走るように僅かだったのだ。

いや、しかし、ありがたい。あの日と一緒だ。異国の意匠を凝らされた典雅な車体は、あの日、多くの「鉄ちゃん」とともに、三蔵少年の瞳にも煌びやかに映ったのだ。未だ忘れえぬ鮮烈な印象を残して。

カメオ評は僅かであったが、限られた紙面である。「ユーモアを貫徹させた」と評して頂いた。そうして「カメオ」もまた、私の前から駆け抜けて行くのだった。

『文學界』8月号の新人小説月評に「カメオ」を取り上げて頂きました。

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画像はAmazonさんから

例によって著作権とかあるから全文は載せられないので、皆さん買ってください。誠に不本意ながら一部分だけ抜粋します。(良いとこ取りします)

“通り雨、交わす言葉、犬を抱えて駆け上がる階段の足音まで聞こえてきそうな聴覚効果が目と耳に楽しく、犬も人も覗き穴も草原も、描写されるものの輪郭が鮮やかに盛り上がる。楽しい”(鳥澤氏)

“カメオという名前の犬がなんかよくわかんないけどデカくなっていくところの妙〜なキモさは秀逸”(綾門氏)

別に意味は無かったんだけど、はじめて「高見順」に気づいて貰えて嬉しかったです。鳥澤さん。※あれは石川淳と混ぜたんです。