デビュー作『カメオ』についてインタビューしていただいた記事が載ってます。
「永遠に続く理不尽」ってニコニコしながら嫌なこと言う奴やなぁ笑。

WEBでも読めます!
よろしくお願いします!
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87339180U5A310C2BE0P00/
松永K三蔵
デビュー作『カメオ』についてインタビューしていただいた記事が載ってます。
「永遠に続く理不尽」ってニコニコしながら嫌なこと言う奴やなぁ笑。
WEBでも読めます!
よろしくお願いします!
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87339180U5A310C2BE0P00/
松永K三蔵
インタビュー記事を掲載していただきました。
主に「オモロイ純文運動」について話しています。
そして私の春の進路も。大汗。
ネットでも読めます!
https://www.sankei.com/article/20250302-NL6CR4EUOJPVNLCQK5DNJ7FAEE/
松永K三蔵
「週刊ポスト」にインタビューしていただきました!
デビュー作『カメオ』についてお話しさせていただいた。
素晴らしいインタビュー記事を書いていただいたので是非読んでほしい。
大丈夫だ。↓ネットで読める。
https://www.news-postseven.com/archives/20250114_2014992.html?DETAIL
今回、「週刊ポスト」掲載で感慨深いのは、なんと隣のページに、あのクレイジーケンバンドの横山剣さんが文章を書かれているのだ。誌上で「共演」だ。
クレイジーケンバンド派大学生の頃から大好きで、今もよく聴く。
ふざけてるんだが、ちゃんとカッコよくて実力派。酸いも甘いも噛み分けたスタイルが本当に憧れる。
どちらもよろしくお願いします。
松永K三蔵
「群像」には単行本になると「本の名刺」なるコーナーに自著紹介エッセイを書かせてもらえることがある。
その本に、作品にまつわるアレコレ。
私のデビュー作『カメオ』もいろいろ語ることがある。
インタビューで、よくモデルがあるのですか?と聞かれることがあるが、この『カメオ』には明確なモデルがいる。
私の飼犬だ。
彼とはもう10年以上の付き合いだ。
彼にデビュー作を書かせてもらった。
つまり彼がいなければ私はデビューしていないのだ。そのことは私の「群像新人文学賞優秀作」受賞のことばに書いている。「掲載・出版」コーナーから読んでいただけます。
どうぞみなさんこちらも読んでみてください。
松永K三蔵
私のデビュー作、「カメオ」の単行本が12/12、ついに刊行される。
大感謝。感無量。やはり小説を書いている者にとってデビュー作というのは特別で、それは死ぬまでついてまわる作品なのだ。ま、その作品が「カメオ」という変なタイトルなのだから、私らしいと言えば私らしい。
白い本が好きなので、私のリクエストで、白い本にしていただいた。
でも一番のリクエスト、いや、絶対に譲れないのは表紙の装画。そう、このウェイシュエンさんの、この犬の絵だ。表紙は絶対にこれにして欲しかったので、これでお願いした。
これは足掛け4年越しのウェイシュエンさんと私の約束だからだ。
文芸誌の「群像」に私のデビュー作として「カメオ」が掲載された時、扉絵として送られてきたのが、このウェイシュエンさんの犬の絵。
私は笑った。最高だと思ったから。私もはっきりと具現化できていないカメオがそこにいた。
カメオの可愛らしさも、奇妙さも、面白さも現れていると思った。
掲載されて、すぐに扉絵を選んでくれた装丁家の川名潤さんにお礼のメールを送った。この絵でとても面白そうに見えるからだ。実際、この扉絵で読もうと決めた人もいたようだ。なんだか小説とこの絵が合わさって、ようやく作品が成立するように感じるほどぴったりだと思った。
そうして私は、この絵を描いたウェイシュエンさんにメールを送った。ウェイシュエンさんも扉絵を喜んでくれていること、お互い犬を飼っていることなどを話した。そして私は、もし単行本化されたら、是非ウェイシュエンさんのこの絵を表紙に使わせてほしいと伝えた。
しかし「カメオ」は単行本にはならなかった。
群像新人文学賞優秀作。「本にするには分量が少ないので……」ということだったが、優秀作(佳作)だったということもあるだろう。その年の大賞は二作。本を出し、PRにはそれで十分だったのかも知れない。
すると、この本を出すのには、とにかく次を書いて、セット。いや、併録だと「カメオ」を表紙にできるのだろうか……。しかし、とにかく次を書かないと「カメオ」の書籍化もない。今はもう「カメオ」の書籍化のチャンスは逃した。だから次を書いて、いつかデビュー作にも興味を持ってもらえるようになるしかない。「カメオ」を単体にするならば、それしかない。
ウェイシュエンさんの表紙で「カメオ」を本にする。これはひとつの私の目標になった。発表時では書籍化できなかったが、もしかするともっと良いタイミングがあるのかも知れない。私は楽天家である。
しかしそこからが長かった。1年、2年、月日は経って私は藻搔いていた。アテはなかった。ただ山を舞台にした、ボツになった小説を性懲りも無く、編集者に相談もなく勝手に改稿し、改稿し、進めていた。
そんな折り、ウェイシュエンさんの個展が私の住む街、西宮市にやってくるという。行かねばならない。そう思った。……しかし正直アテはない。あの犬の絵で「カメオ」を本にする。その約束は難しいのかも知れない……。
でもとにかく私は家族を連れてウェイシュエンさんの個展に行った。
甲子園駅の近くのギャラリー。とてもかわいい個展を堪能させてもらい、そしてウェイシュエンさんと初対面。ご挨拶して、写真を撮らせていただいた。
ウェイシュエンさんが手にしているのが、「犬の絵」の原画。
ウェイシュエンさんは台湾ご出身で、日本に来てイラストレーターとして活躍されている方だ。
そして私は性懲りも無く、また言った。「いつかこの絵で「カメオ」を本にしますよ」と。
しかし、実はアテなど何もなかった。小説を書いてはいたが、私は二年近く何も発表していない。発表の見込みもなく、ただ山の小説を書いているだけだ。
「--今ね、山のお話しを書いてますから」痩せ我慢にそんなことを言った。「ウェイシュエンさんの絵で、カメオ書籍化する為の第一歩ですから」
道筋の見えないハッタリだったが、しかしそれでも私のひとつの目標だった。
そして私の書いていた「山のお話」は『バリ山行』になった。芥川賞の候補になって慌てて書籍化に動いたので、「カメオ」は併録されず、『バリ山行』単体でいうことになった。私は内心、ホッとしていた。
芥川賞の選考会で『バリ山行』が賞に選ばれて、私は講談社から、会見をする為に帝国ホテルに向った。
「行っといた方がいいですよ」
会場の裏手で出番を待っている間、そう言った群像の編集長と一緒にトイレに行った。一緒に歩きながら編集長が言った。「『カメオ』出せますよ」
−−やった。やった、ウェイシュエンさん。やったで。もちろん表紙はあの犬の絵だ。
私は芥川賞の会見の前、帝国ホテルのトイレで用を足しながら私はそう思った。
そうしてそれから約半年後、ついに本になった。最高のタイミングじゃないだろうか? 芥川賞受賞第一作だ。ウェイシュエンさんの「犬の絵」で『カメオ』は本になった。やっとこれで私の『カメオ』が完成したのだ。
帯は新人賞の大恩人、町田康先生に書いていただいた。
皆さん、よろしくお願いします。
2024年12月12日頃より全国の書店さんに並びます。
松永K三蔵
「バリ山行」をお読みくださった皆さん、エールをくださった皆さん、ありがとうございました。大変感謝です。
受賞帯です。ゴールドが美しいです。
単行本は7/25日〜29日で順次展開されるとのことです。オモロイ純文です。読んでみてください。
もし、おもしろくない! となれば私のデビュー作「カメオ」(群像2021年7月号掲載)を読んでみてください。たぶん本になります。
それでもダメなら、新作をお待ちください‥‥‥!
ありがとうございました。
松永K三蔵
季刊文芸誌 小説トリッパー 中村真理子さんの文芸季評 「絶望の衝撃と希望のケア」で、拙作「カメオ」が取り上げられた。ありがとうございます。
一部引用。
“可能性を強く感じた異色作”
“カメオォォー!と叫びたくなる”
例のごとく良いところだけ紹介。
異色作。
確かに「カメオ」は純文の作品としては異色かも知れない。少なくとも純文の新人賞向きじゃないだろうと思っていた。これは勝手に誇張された幻影なのかも知れないけれど、応募者にとって新人賞とは“面妖”なもので、そこには実験性が求められたり、過剰さ、新奇さを期待されているんじゃなかろうかといろいろ推測してしまうわけだ。それは主題であったり文体の試みであったり。
それからすると、「カメオ」はひどく“普通”なのだ。平凡。ただの物語。それは却って異色なのかも知れない。それだけに私の中では「カメオ」で賞を頂いたことは意味深い。純文学って何? そんな問いには、最もシンプルで平易な言葉で答えたい。グッとくるもの。だから、おもしろくてグッとくる。なんだかどこかで聞いたようなキャッチコピーだが、私はそんな「物語」を書いていきたい。
あと、“叫びたくなる”
ありがたい。グッときたら叫びたくなるよな。私もだ。書きながら何度も叫けんだ。大学の文学部の友人は、娘たちとお風呂の中で叫んでくれたらしい「カメオォォー!」
バックナンバー取り寄せや、図書館に行かなくても「カメオ」(群像7月号掲載)が読める。しかも、スペシャリティコーヒーやスコーンなどをお供に。今回はそんなお店の紹介。
7CAFE
東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-1平沼ビル1F
*京王新線幡ヶ谷駅北口から徒歩30秒
◉OPEN 11:30〜
◉平日CLOSE(日〜木) 22:30(21:30L.O.)
◉週末CLOSE(金土) 23:15(22:30L.O.)
◉定休日 火曜日
マスターは古くからの友人で、昔はよく私の果てしない文学談義に付き合ってくれた。
お店には、コアなチョイスの本が並ぶ。本好きにはたまらない。見てるだけでも絶対愉しい。
壁には太宰の「走れメロス」が貼り付けてある。これはバエる。
でもって、そんなマスターに私はデビュー前、いくつか作品を読んで貰って、いろいろアドバイスや感想をもらっていたのだ。
群像新人文学賞のことを伝えると、お祝いを頂いたので、私としては当たり前に「カメオ」も店に置いてくれるものだと思っていた。が、「チェックしてからね」と、マスター審査に合格してからと言うのだ!(厳しい!)
で、(なんとか)無事にマスター審査に合格し、この度「カメオ」が載った「群像7月号」をお店の本棚に並べてもらえることになった。
「カメオ」未読の方は是非、7CAFEでどうぞ。
早い人なら一回で読めなくもないが、「琹キープ」なんて粋なサービスもある。気になる本ばかりなので、他の本にも手を出して、琹キープで行きつけににするのもアリ。
かなり落ち着ける。読書にも最適なお店だ。
あ、因みに、審査の一件でもわかるようにマスターはそんなに甘くないので、いつまでも「群像7月号」が並んでるとは限らない。急げ、急ぐのだ。
「カメオ」を文芸時評で取り上げて頂きました。実はちゃんと発売日(7/9)に買っていたんだが、ちょっと忘れていた‥‥‥。
幼い頃、実家の近所に鉄道好きのお兄ちゃんがいた。当時は「鉄ちゃん」なんて言葉もなかったが、お兄ちゃんは紛れもなく「鉄ちゃん」だった。私もそのお兄ちゃんの薫陶を受け、Nゲージなる精巧な鉄道模型に手を出したこともあった。
ある時、お兄ちゃんが、それは珍しいヨーロッパの列車が、JR神戸線を西から東に走るので、一緒に観に行こうと声を掛けてくれた。日が暮れかかる頃、私はお兄ちゃんについて自転車に跨り、夙川沿いの道を下って、川と線路が交叉する線路際のフェンスの外に待機した。インターネットなどない当時、どうやってそんな情報を得たのだろうか。やはりそこには数人の「鉄ちゃん」がカメラを構え、待機しているのだった。
やがて日が落ちてあたりが暗くなると、あッ! という誰かの声を合図にフラッシュが焚かれ、闇の中に轟音を響かせて、黄金のモールを配した殆ど黒に近いモスグリーンの車体が眼前を走り去った。それは一瞬のことだった。
一体なんの話をしているんだ、お前は。つまり図書新聞の文芸時評で拙作「カメオ」を取り上げて頂いたが、それはまさに、読んでいて、瞬きするような一瞬。閃光が走るように僅かだったのだ。
いや、しかし、ありがたい。あの日と一緒だ。異国の意匠を凝らされた典雅な車体は、あの日、多くの「鉄ちゃん」とともに、三蔵少年の瞳にも煌びやかに映ったのだ。未だ忘れえぬ鮮烈な印象を残して。
カメオ評は僅かであったが、限られた紙面である。「ユーモアを貫徹させた」と評して頂いた。そうして「カメオ」もまた、私の前から駆け抜けて行くのだった。
画像はAmazonさんから
例によって著作権とかあるから全文は載せられないので、皆さん買ってください。誠に不本意ながら一部分だけ抜粋します。(良いとこ取りします)
“通り雨、交わす言葉、犬を抱えて駆け上がる階段の足音まで聞こえてきそうな聴覚効果が目と耳に楽しく、犬も人も覗き穴も草原も、描写されるものの輪郭が鮮やかに盛り上がる。楽しい”(鳥澤氏)
“カメオという名前の犬がなんかよくわかんないけどデカくなっていくところの妙〜なキモさは秀逸”(綾門氏)
別に意味は無かったんだけど、はじめて「高見順」に気づいて貰えて嬉しかったです。鳥澤さん。※あれは石川淳と混ぜたんです。