山野辺太郎さん新作、12/6発売!『大観音の傾き』帯を書かせていただきました。

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『大観音の傾き』山野辺太郎著

帯を書く。つまりは新作のキャッチコピーだ。とても重要な仕事だ。しかも敬愛する兄さん、山野辺太郎さんの著作。

責任重大。書店で本を見た人はタイトル、著者名、そして帯を見るのだから。私もそうだ。

帯には、その本の魅力とウリが書かれているから。練りに練った果てに僅かに抽出されたエスプリが匂い立つようにあるのだ。

さて、今回私はそれを作る側だが、気の利いたことを言えるだろうか。

山野辺さんの『大観音の傾き』は河北新報の連載小説だったので、私は途中まで読んでいたが、ゲラをいただき改めて読み、一気に通読。

結論から言うと、この「仕事」はイージーだった。

なぜなら、読後、いや読んでいる最中から溢れでてくる。エスプリが、私の想いが。気の利いたことを考えるよりも、ありのまま書きたいと思った。もちろんいろんな考察はできる作品だ。山野辺さんはそのユーモアや抜け感に、遠大な企みを韜晦する作家だが、そういうことよりも、ただ、私が感じたままに。

泣いた。泣いたよ。

読んでほしい。そう思う作品を読ませていただき、また帯を書かせていただいたことに大観音。

松永K三蔵

WEB中公文庫 「私の好きな中公文庫」第27回にエッセイを書かせていただきました。

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中公文庫いいですよねえ。好きです。改めて本棚を見ると結構持っている。そんな中央公論新社さんにお声がけいただいて、書いた「私の好きな中公文庫」。

中央公論新社さんと言えば谷崎。大好きな谷崎潤一郎。私の好きな谷崎潤一郎について、地元とも言える芦屋を絡め、ルポ風に写真も載せて書かせて頂いた。

WEBなので、こちらから読めます。

よろしくどうぞ。

https://chuokoron.jp/series/124215.html