「新潮」と「文學界」、同時にエッセイを掲載していただいた。(7/5発売)
お話をいただき、同じ月の号になった。両誌ともに初登場エッセイ。
初登場なので、私の文学マニュフェストとも言うべき内容のエッセイで、それは互いにリンクしている。
寺院の門に据えられた阿吽の仁王像のように一対になっていて、両方とも読んでいただければオモロさ倍、いや三倍だ。そんなオモロイエッセイとなっている。
まずは『新潮』
「私は道になりたい」 ん? もしかして、コレってアレか? アレなのか? 勘のいい人は気づいただろうか。どうだろう。それは誌面で確かめてくれ。こちらには私の心の師である、坂口安吾、シモーヌ・ヴェイユの御両名にご登場いただいた。
それから『文學界』
このタイトル。好きな人なら、すぐにその出典を言いあてるだろう。そう、太宰治だ。日本文学界のスーパースター。けれど、正面切って好きだとか、影響受けたとかは何故か言いにくい。そんなビートルズ的な存在だ。メジャー過ぎて、迂闊に手を出しにくいのだ。でもやっぱり偉大。天才。そんな太宰をフューチャーして書いた。
オモロイエッセイなので、皆さんどうぞ、書店で買って読んでみてくださいね。
そして『バリ山行』の単行本が出る。
それで三点。三点支持だ(山)。三蔵、三点セット、全て読んでオモロさ九倍だ。
ということで、単行本もよろしくお願いします。「群像」掲載版よりブラッシュアップされ、文章のキレが格段に増しております。表紙も奥深くて鉱石のように美しい装丁の本ですよ。
松永K三蔵