「本の雑誌」10月号「新刊めっくたガイド」で『バリ山行』を超おもしろい文学作品と評していただきました。

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本の雑誌チームさんから大変熱く、『バリ山行』を推していただいている。

“ただひたすらおもしろい!”

ありがたい。「超おもしろい文学作品だ」とまで言ってくれている。読みのプロが。

私は、そう、オモロイ純文運動をしているのだから、まさに面目躍如だ。

ありがとうございます!

松永K三蔵

036『山と渓谷10月号』“今月の人”に取り上げていただきました。+“今月の本棚”に小阪健一郎さんによる『バリ山行』の書評もあり!(日乗×お知らせ)

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ええんか? ほんまにええんか?

という戸惑いは正直あった。『山と渓谷』と言えば登山界の専門誌だ。出てくる人は世界的な登山家だ。山野井妙子さんや、角幡唯介さん‥‥‥。とにかく凄い。

そんな素晴らしい山岳専門誌に私のような、ひとり、ちょろちょろと低山を我流で歩いていただけの輩が出ていいものだろうか。

小説は書いた。山の小説。芥川賞もいただいた。が、それは文学界の話。山岳界とはまた別だ。

本格的に山をされている方に、私の山の小説はどう読まれるのだろう。山の描写や山行の様子‥‥‥。不安はあった。「まぁまぁよく書けてるよ、素人にしては」そうお目溢ししてくれれば御の字だと思っていた。

ところが不思議なこともあるもので、山の“ガチ勢”でもあるヤマケイの編集部の方からご感想をいただいた。薮山の描写、登山者の心理も含め、大変に熱いご感想だった。それが今回の記事、インタビューに繋がっているわけだが、私は嬉しさよりも安堵。そしてやはり不思議に思った。

私がひとり彷徨い歩いていた山も、いつか上級者がのぼる高山にまで繋がっていたのだろうか。いや、でも低山や高山、そんなものも我々人間の勝手な分類で、本来、道と同じく、「そんなものはない」のだ。名前すらもない。そこにただ、山があるだけ、なのだ。

めちゃくちゃ山やってる風に写ってる「初心者」

ヤマケイの編集部の方々と六甲山を歩きながら、いろいろとお話しさせていただいた。とても楽しい山行だった。山の話はもちろん、文学の話も聞いていただいた。好き放題喋り散らかしたが、ライターさん、編集者さんが素晴らしい記事に仕上げてくれた。本当に感謝。是非読んで欲しい。

そして写真には、作中で登場する、まさに「アレ」が写っている。うん、アレだ。マステも出てくるけど、アレだ!それは買って見てね。

更に更に、「今月の本棚」では辺境クライマーのリアル妻鹿さんみたいなけんじりさんこと小阪健一郎さんが「バリ山行」の書評を寄せてくださっている。激アツの記事だ。

私は爆笑してしまった!

ヤマケイさん、本当にありがとうございます。

ちなみに私の記事はさておき、今月号は特に「買い」だ。登山アプリや、今更聞けない読図のまとめ、そして登山者永遠のテーマ、レイヤー特集など、めちゃくちゃ良い内容!是非、本屋さんで。

最後に

今回、K2で事故に遭われた平出和也さん、中島健郎さんのお二人に、心よりお悔やみ申し上げます。そしてお二人の素晴らしい実績とそのお仕事に敬意とともに感謝をお伝えしたいと思います。

松永K三蔵

『バリ山行』の書評を書いていただきました。朝日新聞+日経新聞 8/31

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『バリ山行』の書評を書いていただきました。ありがとうございます!

お知らせが遅れてすみません。

WEBとかでも読めるのかも知れません。

よろしくお願いします。

朝日新聞 評者は山内マリコさん

「超高解像度で男性の、会社員の世界が瑞々しく描かれた、令和6年上半期芥川賞受賞作」

日本経済新聞

「会社員として働く著者が、サラリーマン生活の苦悩に寄り添いながら、未知なる自然の脅威や美しさを活写した。」

『バリ山行』の書評を書いていただきました! すばる9月号(若菜晃子さん)+ 小説すばる9月号(三宅香帆さん)

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若菜晃子さんが『すばる』で書評を書いてくれました。若菜さんは神戸のご出身で、山と渓谷社の編集者というキャリアを持つ方。すごいプレッシャー。大汗。

そして『小説すばる』では、大ベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題沸騰の三宅香帆さんの連載書評「新刊を読む」で、お取上げいただきました。

いずれも素晴らしい評で、ほんとうにありがたいお言葉で、全く恐縮ですが、皆さん是非読んでいただければと思います。よろしくお願いします!

群像の連載リレー書評「文一の本棚」の第四回を担当させて頂きました。(群像2023年10月号)

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きれいな表紙の10月号

群像2023年6月号からはじまった連載書評「文一の本棚」

これは講談社の文一こと講談社文芸第一(単行本はもちろん、読者家諸氏を唸らせる、あの「講談社文芸文庫」を出している)そんな文一から出た本の中から、その回を担当する書き手が思い入れのある一冊を選んで書評エッセイを書く、というおもしろい趣向のリレー連載。

前回は永井みみさんが村上龍さんの『コインロッカー・ベイビーズ』を選んでおられた。

ということで私が選んだのは

講談社文芸文庫 道籏泰三さん編の「昭和期デカダン短篇集」

これはアンソロジーで、道籏先生が「デカダン文学」と睨んだ、短編13篇を収める。

葉山嘉樹、宮嶋資夫、坂口安吾、太宰治、田中英光、織田作之助、島尾敏雄、三島由紀夫、野坂昭如、中上健次。

所謂デカダン作家ばかり、ではないこのチョイスがおもしろく、またいずれも私が心惹かれる作家なのだ。道籏先生と言えば、先日、ついに岩波文庫から出た「中上健次短篇集」を編まれておられた。

私などが書評とは、全くもって僭越の極みだけれど、半分はエッセイなので、みなさん、読みものとして気楽に読んでくだい。