■書評 掲載一覧 11.14更新

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2025年

2025年11月 『新潮』2025年12月号 石川直樹著『最後の山』書評「14サミッターの写真家」。


2025年10月 10月5日産経新聞朝刊『雨上がりの君の匂い』セドリック・サパン=ドフール著、土居佳代子訳(河出書房新社)日々を特別にする犬『雨上がりの君の匂い』★読めます↓

https://www.sankei.com/article/20251005-EQAYL4ROTVLXPBK4RT74VZWWL4/


2025年9月 梶原阿貴著『爆弾犯の娘』(ブックマン社)(読売新聞夕刊ひらづみ!9/29掲載)★読めます→ https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/columns/20250929-OYT8T50041/


2025年9月 柴崎友香著『帰れない探偵』(新潮2025年10月号掲載)A Detective Lost in the Sixth Dimension.


2025年8月 二宮和也著『独断と偏見』(読売新聞夕刊ひらづみ!8/18掲載)★読めます→https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/columns/20250818-OYT8T50085/


2025年6月 G・ケズナジャット著『トラジェクトリー』書評 (北日本新聞7/26、長崎新聞8/2、下野新聞、福井新聞、埼玉新聞、神奈川新聞8/3 、京都新聞8/17 掲載)


2025年6月 帝国データバンク情報統括部『なぜ倒産 運命の分かれ道』(読売新聞夕刊ひらづみ!6/30掲載)★読めます→https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/columns/20250630-OYT8T50092/


2025年5月 車谷長吉著『漂流物』書評 埋められない欠落(東奥日報5月17日掲載)


2025年5月 飯田一史著『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』書評 (読売新聞夕刊ひらづみ!6/3掲載)★読めます→https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/columns/20250602-OYT8T50073/


2025年5月 石沢麻依著『饒舌な名画たち 西洋絵画を読み解く11の視点』書評 (よみタイ)★読めます→https://yomitai.jp/special/meiga-matsunaga/


2025年5月 ロバート・マクファーレン著(東辻賢治郎訳)『クライミング・マインド』書評(産経新聞5/4 朝刊)


2025年4月 宮崎拓朗著『ブラック郵便局』書評(読売新聞夕刊ひらづみ!4/28掲載)★読めます→https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/columns/20250428-OYT8T50109/


2025年4月 石田夏穂著『冷ややかな悪魔』書評 逆襲のおひとりさま(U-NEXT note)★読めます→https://note.com/unext_pub/n/n90f510be2d9e


2025年3月 勅使川原真衣著『働くということ「能力主義」を超えて』書評 (読売新聞夕刊ひらづみ!3/31掲載)★読めます→https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/columns/20250331-OYT8T50082/


2025年3月 しんめいP著『自分とか、ないから。』書評 (読売新聞夕刊ひらづみ!3/3掲載)★読めます→https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/columns/20250303-OYT8T50036/


2025年2月 滝乃みわこ著『いのちをまもる図鑑』書評 (読売新聞夕刊ひらづみ!1/27掲載)★読めます→https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/columns/20250128-OYT8T50002/


2024年

2024年11月 角幡唯介著『地図なき山-日高山脈49日漂泊行-』書評 “野放図”の山行、探検家の誠実(新潮社「波」2024年12月号)★読めます→https://ebook.shinchosha.co.jp/nami/202412_03/


2024年11月 石田夏穂著『ミスター・チームリーダー』書評(週刊現代2024年11月30日号)


2023年9月 「文一の本棚」『昭和期デカダン短編集』書評(『群像』2023年10月号)

『新潮』2025.12月号 石川直樹さんの『最後の山』の書評を載せていただきました。

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『新潮』12月号に石川直樹さんの『最後の山』の書評を載せていただきました。

世界には8000mを超える山が14座ある。それを全て登ると、(そんな人いるんです)14サミッターと呼ばれる。もちろん世界でも数十人。

そして石川直樹さんもその一人。

しかも写真家を自称する石川さんは、こだわりから重くてゴツいフィルムカメラを携行する。

写真は新潮さんのInstagramより

そんなとんでもないことを2024年10月に達成した石川さんの「最後の山」の本。ではあるのだけれど、

この「最後」て石川さんだけじゃなかった。

それは本書を読んでほしい。

シェルパという存在。ヒマラヤ山脈で、生まれながらに高所順応した彼ら。これまで世界の登山史の黒子としていた彼らが今、「登山家」として活躍をはじめている。石川さんの目はそこに向く。

ブルーの美しい本。

山なみがエンボスされている。シワじゃない。シワもあるが。

ちなみに(大変失礼かも知れないが)14サミッターであって、写真家として素晴らしい活躍をされて、世界での知名度は御本人の方が遥かに上だけれど、やはり文士の端くれとしてはやはり触れざるを得ない。石川直樹さんの祖父はあの石川淳だ。ちょっと似てる。いやーまさか時代を超えて石川淳のお孫さんと関わりになりなんて、胸熱。

松永K三蔵

2025年10月 10月5日産経新聞朝刊『雨上がりの君の匂い』セドリック・サパン=ドフール著、土居佳代子訳

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10/5 の産経新聞で書評を書かせていただいた。

山のイメージが強い私ですが、犬の小説『カメオ』でデビュー。

日々を特別にする犬『雨上がりの君の匂い』セドリック・サパン=ドフール著、土居佳代子訳

犬、最高。

愛犬家はもちろん、そうでない方も読んでほしい。

松永K三蔵

新潮9月号に柴崎友香著『帰れない探偵』の書評を載せていただきました。

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柴崎友香さんの『帰れない探偵』の書評を書かせていただいた。


オマエ、ふざけんなよッ! なんだこの書評!って怒られはしないかと思ったが、さすが新潮、寛大なお心で受け止めてくださった。感謝。

おい、お前、なんやねんこのタイトル。

そう思った方はとりあえず読んでみてください。

柴崎さんの新刊『帰れない探偵』。

柴崎さんには群像新人文学賞でお世話になりました。

皆さん、読んでね!

松永K三蔵

8/18 読売新聞 夕刊「ひらづみ!」書評 二宮和也さん『独断と偏見』

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ニノこと嵐の二宮和也さんの新刊。かなり話題だ。オススメされて読んだ。書店で、それこそ平積みを探したが、もっと目立つところにデカデカと縦置きされていた。

なるほどー! そうか二宮さんも独立されたのだ。考えてみれば私は同世代。立場違うけれど(めちゃくちゃ違う)世代的にいろいろ思うところはある。あるある。いろいろ考える世代。

やっぱり第一線を走り続けている人は自分の「仕事哲学」というものがある。ふだんそれほど言わないのかも知れないので、それが聞けるのは貴重じゃなからろうか。

素のニノ。二宮さん。そんな一面も垣間見える一冊かも知れない。ファンの方はもちろん、ビジネスマン、独立した人、したい人にもオススメなんじゃなからろうか。

100の問いに答える形式なので、とても読みやすい。ニノ流哲学!

松永K三蔵

051 3/31 読売新聞 夕刊「ひらづみ!」書評 勅使川原真衣さん『働くということ「能力主義を超えて」』

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三回目の読売新聞夕刊書評は勅使川原真衣さんの『働くということ』だ。実はこの本、“働く”ということで、前々から気になっていた。

それがとある出版社の代表の方を通じて、勅使川原さんの講演(女性の為の講演で男は私だけだった)を聴く機会があって、また直接お話しを聴くこともできた。

「能力主義」。つまりこれは組織に基準を強いられた「能力」だ。その基準。ところがこの基準は、意外にも曖昧なのだ。「デキる奴」がひとり歩きしている。もちろん仕事のバリエーション、そこで求められる能力もバラバラだ。そしてそのマネージメントは驚くほど雑なことが多い。

そういう問題点を踏まえ、それを超える組織開発。勅使川原さんはそれをやっているという。すごい。「抵抗とか反発とかないですか?」「あります」やはりあるのだ。かく言う私もそんな「能力主義」にどっぷり浸かったオジサンだ。会社員時代に勅使川原さんがコンサルに来たら、たぶん(とりあえず)反発しただろう……。

でも本当にそれでいいのか? 自分の経験則がそんなに大事か? 本当にそのままでいいのか? ベテランこそ本書を読んで問い直して欲しい。

松永K三蔵

049 3/3 読売新聞夕刊 書評コーナー「ひらづみ!」2回目を書かせていただきました。『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』

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読売新聞の夕刊 書評「ひらづみ!」の2回目。紹介させていただいたのはしんめいPさんの『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』。

見よ!このすこぶる偏ったチャートを。ハードルは低く。底は浅く。そして間口は目一杯広く。

おもろい! 私も東洋哲学、東洋思想が好きなのだけれど、とてもおもしろく、わかりやすく、発見もあった。

流行りとかそういうことはあまり興味がないのだが、東洋思想はこれからもっと見直されると思う。

とにかくここで紹介されている“哲人”は、まぁ、あれだ「東洋哲学アベンジャーズ」だ。ボスは仏陀で、エースはやっぱり龍樹だろうか。空海でも若手ホープ。老子は相談役ポジションで、親鸞はトリッキーな術者。パワータイプはダルマにしておこう。

そんな妄想もたのしくなる本でした!

みなさん、是非読んでみてね!

松永K三蔵

047 読売新聞 夕刊書評欄「ひらづみ!」を担当させていただきます(お知らせ×日乗)2/3 一回目

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読売新聞 夕刊の書評を担当させていただきます。仕事終わりに“軽く読めるもの”を、ということなので私にぴったりだ。

まぁ実はご存知の方も多いかも知れないが、既に一回書かせていただいた。

この本もおもしろかった。すぐに子どもにも読ませた。ちなみに私の子どもはこのあたりの雑学や生物、ライフハックなどは既に私より詳しい。

こちらで読めます。↓

https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20250128-OYT8I50000/

ということで1年間、どうぞよろしくお願いします。

松永K三蔵

週刊現代に石田夏穂さんの『ミスター・チームリーダー』の書評を書かせていただきました。

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「週刊現代」さんの「日本一の書評」と言うコーナーで石田夏穂さんの『ミスター・チームリーダー』の書評を書かせていただきました。

ボディビル×中間管理職お仕事小説なのだが、筋肉原理主義者とも言える後藤という主人公がとんでもないのだ。

いやー何かに傾倒するってのは怖いですねえ。

ということで、本も書評もよろしくお願いします。

松永K三蔵

新潮「波」12月号に角幡唯介さんの最新刊『地図なき山――日高山脈49日漂泊行』の書評を書かせていただきました。

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いや実は、この仕事、一度断ったというか、編集部に確認した。「本当に私でいいんですか?」

“角幡唯介”といえば高名な探検家だ。北極圏を歩いたり、チベットの未踏の谷間に挑んだりそんな人の新刊の書評に相応しい人はもっといる。服部文祥さんとか、荻田泰永さんとか……。あ、もしかして勘違いしているのだろうか?

一丁前に「山と渓谷」とかに登場して、めちゃくちゃ登ってる感を出してしまったから。純文山岳小説と銘打った、芥川賞受賞作『バリ山行』を書いた松永は、アマチュアながらも、相当な登山家だと。

違う。私はちょろちょろっと自宅近くの六甲山を彷徨っていたに過ぎない。それも5年くらい前から。つまり素人だ。

ええんか? ええのんか? と「波」の編集部さまに確認したが、素人目線でかめへんと言う。ほんなら、全編、「すげー、すげー、すげー」で終わっても知らんで、ほんまに。と思いながらゲラを送っていただいた。いや、内心はすごく、すごく読みたかった。この地図なし登山、しかも人里離れた羆がうろつく日高山脈。狂気の沙汰の山行記。めちゃめちゃオモロそうだ……。

いやほんと、素晴らしかった。奇しくも、『バリ山行』の覚醒後の波多とかなり近い感慨を書かれてある箇所があった。もちろん角幡さんのそれはもっと、もっと、何重も深淵なところからのものだけれども、私とてもその上澄を少しばかり感じられていたのかと思い、嬉しかった。

と言うことで『波』は、な、なんと、100円で買えるのだ。 そして、『地図なき山――日高山脈49日漂泊行』を買って読んでください。

書評、webで読めます!

https://www.shinchosha.co.jp/book/350232/#b_review_item_202412_03

松永K三蔵