041 神戸文学館 文学講義 「神戸、街と文学。なぜ人は物語るのか?」講演します。(お知らせ×日乗)

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これまでトークイベントはさせていただいたが、「文学講座」、つまり講演のようなものははじめてだ。……どうなることやら。しかも歴史ある「神戸文学館」だ。

場所はお馴染み「王子動物園」の隣だ。関西人なら一度は行ったことがあるだろう。もしかしたら王子動物園から「なんや、あれ?」と思ったかも知れないレンガ造りの古い建物。――それが神戸文学館だ。

文学講座をさせてくれるのは、私が芥川賞をもらったからだが、別に芥川賞をとったからと言って、小説を創るのが多少うまいというだけで、何も文学の知識、教養が担保されるわけでない。前も何かで書いたが、小説家が知的エリートであり得たのは昭和初期の時代までだろうと私は思っている。

だから芥川賞もらっても、それでいきなり文学の講座ができるというわけではない。目眩しに立派な髭でもつければ多少違うだろうか……。

一応私も、文学部の日本文学科を出ているので研究はしたが、自分の興味ある小説家の講義以外はあまり聞いていなかった。院に進んで専門的に研究したわけでなく、また大学で講義しているわけでも、もちろんない。

つまり講師としては素人なわけだけれど……、まぁ実作者として、また文学好きとして、多少はお話できることはあるかも知れない。

幸い、――なのかはわからないが、私は結構お喋りだ。小説家というと寡黙で、慎重に言葉を択びながら訥々と喋るというイメージがあるのかも知れないが、長く営業マンだった性か、私は編集部を訪ねても、書店を訪ねても、とにかくよく喋る。中には面食らう人もいて「……なんか、すごい営業力ですね」とタジタジになっていた書店員さんもおられた。

とにかく喋るのは好きなので、昔は嫌がる友人を捉まえて無理矢理、私の文学談義を聞かせていたが、今はこうして場所をとって私の文学談義を聞いてくれるというのだからありがたい。断っておくが、偏りのある、デタラメな文学講座かも知れないが、大いに語ろうと思う。

タイトルにもある「なぜ人は物語るのか?」つまり、なぜ創作するのか、あるいは伝えるのか。それを求めるのか。そんな本質的な話だ。それは小説って、文学ってなに?ってところまで当然掘り下げる。もちろんそれに正解はない。でも私なりの考えはある。そしてそれはひとりひとり考える問題なのだと思う。

この文学講義が皆さんのそんなきっかけになればと思う。

ということで皆さん奮って参加お申し込みください。ってこの記事を書いている途中に「満席」になった。

どうもありがとうございます。

「いやー聞きたかったなぁ、お前のデタラメ文学談義」なんて方は、また私のこのサイトとか、XとかInstagramを見ていて欲しい。まだ告知はできないけれど、またお話しする機会はあるのだ。

   ↓(2024.11.28更新)

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松永K三蔵