ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR2024 松永K三蔵『バリ山行』参戦。

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もう年末。年末と言えば格闘技だが、私も格闘技は滅法好きで、もっぱらボクシング贔屓だが、もちろんヴァーリトゥード、総合格闘も大好きだ。

そんな総合格闘技みたいなのがこのダ・ヴィンチのBOOK OF THE YEARじゃないのか?オールジャンル横断の。2001年からってなかなか歴史がある。

作品を出す以上は比較されるのは仕方ないけれど、例えば純文学は純文学と「月評」などで比較される。しかしまさかエンタメやミステリ、SFとやりあうことになるのは、なかなか「タフ」な状況だ。エンタメの人たちってバケモンみたいな筆力でガシガシ書くイメージがあってスゴい。

とにかくランキング入れてもらえただけでもほんとありがたい。

すごい楽しそうな誌面。

こうやって読書を、本を盛り上げてくれるのは、書き手としても読者としてもほんとありがたい。「ダ・ヴィンチ」さん、ありがとうございます。最近いろいろお世話になっております。

私の『バリ山行』のランキングは誌面で確認してほしいのだが、注目作家としてインタビューを掲載していただいた。こちらも皆さん読んでみてほしい。

もうすぐ、『カメオ』(12/12頃発売)もでます!

皆さんどうぞよろしくお願いします!

松永K三蔵

西宮市文化芸術特別賞をいただきました。

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小さい頃から育った街、そして今も暮らす街、「たのしみや、にしのみや」、そんな西宮市から文化芸術特別賞をいただいた。

小さい頃の私がそんな「未来」を聞いたら信じないだろう。私は走るのと絵を描くのが好きな、本など読まない子どもだった。

中2病の時にドストエフスキーを注射され、悪化したまま大人になった。好きな本を読み、書きたいことを書いてきた。それだけだ。文化芸術特別賞なんて柄じゃないが、大好きな街、西宮がそう言ってくれるのだからありがたい。

それから記念にいただいた西宮のマスコットの「みやたん」ぬいぐるみ。

この「みやたん」、すごく手触りがよい上質な「みやたん」だ。

そんな西宮市は来年市制100年!

いろいろイベントもある。私も少し参加させていただく予定です!

西宮のみなさん、どうぞよろしくお願いします!

松永K三蔵

042 帰郷。“三蔵”、茨城県より特別功労賞を表彰されて、「いばらき大使」になる。(お知らせ×日乗)

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茨城に帰った。私の〝郷里〟である。

ペンネーム「三蔵」は私の母の父、つまり私の祖父の名前で、私は今、その名前を受け継いで、(二代目)三蔵として生きている。母の、そして祖父三蔵の郷里は茨城であるから、するとやはり私の郷里は茨城なのだ。

私の創作人生の中で節目となる芥川賞受賞を機に帰郷するのは必然だが、忙しさにかまけてモタモタしていると、茨城県が、特別功労賞の表彰をしてくれるという。そしてなんと、私に「いばらき大使」を委嘱したいと言ってくれた。なんというありがたいお話だろう。

茨城県。県知事。時代が時代なら、水戸藩だ、藩主から播磨国の浪人風情の私に免状をくれるというのだから俄然、胸が高鳴る。馬ではないが、新幹線に乗って常陸の国に向かう。祖父や、母への恩返しにもなるというものだ。

日立の祖父の家を守ってくれている叔父と叔母がわざわざ水戸駅まで迎えに来てくれて県庁まで連れて行ってくれた。

まずは「いばらき大使」の任命式。知事室に案内される。大井川知事はまさにリーダーという感じで、爽やかでありながら風格があった。

知事と少し歓談させていただき、パリ五輪、フェンシング団体金メダリストの永野選手とともにいばらき大使を任命される。(控室では私はミーハー根性丸出しで、永野選手にねだって金メダルを触らせてもらった。優しい永野選手は私の首に金メダルをかけてくれた。これがすごく重い! 大変貴重な経験をさせていただいた)

写真は茨城県のXより

そして県の表彰式。県に功績のあった多くの方と一緒に表彰を受ける。記念写真。茨城県に「三蔵」の名前が刻まれたのだ。

その後、祝賀会をしていただいた。

 その足で、関西から遠くはなれた水戸の地でありながら私の『バリ山行』を、いつも売り上げ上位に押し上げてくれていた「丸善 水戸京成店」さんにお伺いした。

入り口のいい場所に『バリ山行』を置いていただいている。店長さんもとてもこころよくお迎えいただき、また百貨店の店長さま、宣伝の統括の方も呼んでくれた。感謝。

そしてお土産に上等な「干し芋」までいただいた。幼いころ、私もよくこれを齧った。ストーブの上で炙って、柔らかくして食べるのだ。

(あまりなじみのない妻が口にして、その美味に驚いていた。しかもヘルシー)

翌日、私は祖父のお墓を訪ねた。ついに訪ねた。

私は生来楽天家で、しかも忘れっぽく、恨みも含めて忘れてしまう。その時々を楽しんで暢気に生きているので、苦しいことがあったとしてもすぐに忘れてしまう。

なので苦節云々ということは正直言えないのだが、祖父のお墓の前に立って、フッと息を吐くように肩の力が抜けて思った。さすがに長かった。

二十五年以上。中学の時、母に文学というものを与えられ、〝何か〟を書き始め、母が亡くなった時、その墓前に小説家になることを誓った。それから二十五年以上。やはり長かった。祖父の墓の前に立ちそのことが思い返された。思えば小説を志したが故に追い詰められ、苦しんだこともあったけれど、小説があったからそこ、向かう場所はひとつ、強く明るく生きていけた。母が愛した祖父の名を受け継いで、今、それを名乗り、私は、私の本名でなく「三蔵」として認知されている。祖父は喜んでくれているだろうか。

お墓の前に芥川賞正賞の懐中時計を置く。日立の街の高台に祖父の墓所はある。この街を書こうと思った。いつか書かねばならないと思った。

それから日立の叔父の家の近く、館内の飾りつけ用にと、色紙を持って、南部図書館にもお邪魔した。

『バリ山行』は貸し出し中だと言うが、入り口近くに宣伝のPOPを大きく飾っていただいている。名乗ると、司書の方たちが大歓迎してくれた。幸い平日でそれほど混んでいなかったので良かった。

 南部図書館にはマスコットがいる。芝生のような鮮やかなグリーンのクジラだ。「くじらちゃん」と言うらしい。潔いほどそのままだ。

私も多くの本を図書館で借りて読んできた。母から渡されたドストの『罪と罰』もやはり図書館で借りたものだ。図書館には感謝しかない。

本は売れてほしいが、それよりも私はひとりでも多くの人に私の作品に触れてもらいたい。(読んで買ってくれるかもしれないし……)

この表彰状は叔父にお願いして叔父の家に置いておいてもらうことにした。祖父の写真とともに。

私の茨城への里帰り。ここで私の文学の旅の区切りは、ひとつついた。またここからは新しい旅だ。

ところで、この県庁訪問が決まってからずっと気になっていたことがあった。茨城県の県章のこれ。

このぐるぐるの県章。アイツに似てる。ポケモンの、名前はわからんが、いた。調べた。

そうコイツ。ニョロゾとか言うらしい。おたまポケモンらしい。

 茨城県の県章を見るたび思い出すのだ。私だけだろうか。

松永K三蔵

041 神戸文学館 文学講義 「神戸、街と文学。なぜ人は物語るのか?」講演します。(お知らせ×日乗)

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これまでトークイベントはさせていただいたが、「文学講座」、つまり講演のようなものははじめてだ。……どうなることやら。しかも歴史ある「神戸文学館」だ。

場所はお馴染み「王子動物園」の隣だ。関西人なら一度は行ったことがあるだろう。もしかしたら王子動物園から「なんや、あれ?」と思ったかも知れないレンガ造りの古い建物。――それが神戸文学館だ。

文学講座をさせてくれるのは、私が芥川賞をもらったからだが、別に芥川賞をとったからと言って、小説を創るのが多少うまいというだけで、何も文学の知識、教養が担保されるわけでない。前も何かで書いたが、小説家が知的エリートであり得たのは昭和初期の時代までだろうと私は思っている。

だから芥川賞もらっても、それでいきなり文学の講座ができるというわけではない。目眩しに立派な髭でもつければ多少違うだろうか……。

一応私も、文学部の日本文学科を出ているので研究はしたが、自分の興味ある小説家の講義以外はあまり聞いていなかった。院に進んで専門的に研究したわけでなく、また大学で講義しているわけでも、もちろんない。

つまり講師としては素人なわけだけれど……、まぁ実作者として、また文学好きとして、多少はお話できることはあるかも知れない。

幸い、――なのかはわからないが、私は結構お喋りだ。小説家というと寡黙で、慎重に言葉を択びながら訥々と喋るというイメージがあるのかも知れないが、長く営業マンだった性か、私は編集部を訪ねても、書店を訪ねても、とにかくよく喋る。中には面食らう人もいて「……なんか、すごい営業力ですね」とタジタジになっていた書店員さんもおられた。

とにかく喋るのは好きなので、昔は嫌がる友人を捉まえて無理矢理、私の文学談義を聞かせていたが、今はこうして場所をとって私の文学談義を聞いてくれるというのだからありがたい。断っておくが、偏りのある、デタラメな文学講座かも知れないが、大いに語ろうと思う。

タイトルにもある「なぜ人は物語るのか?」つまり、なぜ創作するのか、あるいは伝えるのか。それを求めるのか。そんな本質的な話だ。それは小説って、文学ってなに?ってところまで当然掘り下げる。もちろんそれに正解はない。でも私なりの考えはある。そしてそれはひとりひとり考える問題なのだと思う。

この文学講義が皆さんのそんなきっかけになればと思う。

ということで皆さん奮って参加お申し込みください。ってこの記事を書いている途中に「満席」になった。

どうもありがとうございます。

「いやー聞きたかったなぁ、お前のデタラメ文学談義」なんて方は、また私のこのサイトとか、XとかInstagramを見ていて欲しい。まだ告知はできないけれど、またお話しする機会はあるのだ。

   ↓(2024.11.28更新)

関西学院大学 岸田奈美さんとのトークイベントやります! 12/18水曜日 13:20〜 平日だが入場無料! よろしくお願いします!

松永K三蔵

 

読売新聞11/26 インタビューを掲載していただきました!芥川賞の松永K三蔵さん「登って読んで、読んで登ってみて」…「バリ山行」着想は六甲山で迷った経験

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自分の本読んで笑ってます。

読売新聞「ランチアンドスイーツ」のコーナーで取材いただいた記者さんに実はインタビューもしていただいた。ありがたい。

この写真がなかなかいい笑。自分の本を読んで笑っている。

なんと記事がWEBで読める!

どうぞこちらへ

https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/interviews/20241126-OYT1T50087/

松永K三蔵

神戸新聞11/16 インタビュー掲載

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「次作も推進力ある文学を」 

神戸新聞11/16にインタビューしていただいた記事が載っている、

ちなみにジャケットネクタイに三蔵帽子の訳わからん変な格好で写っている。

ネットでも会員の方なら読めるようだ。

チェックしてみてほしい。

https://www.kobe-np.co.jp/news/culture/202411/0018345224.shtml#google_vignette

松永K三蔵

ダ・ヴィンチ12月号、『絶対読んで得する8冊』、ティモンディ・前田裕太さんに『バリ山行』を選んでいただきました。

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ありがとうございます!

「絶対読んで得する8冊 」

4人のブックウォッチャー、ティモンディ・前田裕太さんに『バリ山行』を選んていただきました!

写真 群像Xより

ありがとうございます。

松永K三蔵

040茂木健一郎先生のラジオ番組 TOKYOFM「ドリームハート」出演させていただきました。(お知らせ×日乗)

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radikoなどでも聴けます。アーカイブでお聴きください。2回あります。

こちらからも聴けます↓

https://www.tfm.co.jp/dreamheart/smartphone/index.php

茂木健一郎先生

 芥川賞をいただくと、本当にありがたいこともあるもので、なんと、あの茂木健一郎先生のラジオに呼んでいただいた。東京FM「ドリームハート」

写真 TOKYOFM より

 

はじめてお会いする茂木さんだが、イメージ通りのとてもユーモラスで温かい方だった。

 実は先生には、先生の「シラスフロントロー」第50回で『バリ山行』を取り上げていただき、私もその放送を聴いた。参加者の方がとてものびのびされている空間は、非常に感銘を受けた。

広い視野で見守るような先生の視線が、議論を活発化させているのだろうと思った。

そんなこともあって、今回先生にラジオに呼んでいただいた。

先生の冗談が連発する収録スタジオの雰囲気が良く、とても楽しかった。先 

 またオンエアレポートもあるので、読んでみてくさい!

★1回目

https://www.tfm.co.jp/dreamheart/smartphone/index.php?catid=1745&itemid=203272

★2回目

https://www.tfm.co.jp/dreamheart/smartphone/index.php?catid=1745&itemid=203364

 

松永K三蔵

ダ・ヴィンチwebで『バリ山行』をご紹介いただきました!

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ダ・ヴィンチwebさんで『バリ山行』をご紹介いただきました。

ダ・ヴィンチWeb

“本書の舞台は六甲山系。神戸の街の背後に西から北にかけて屏風のように聳える低山群で(関東の人なら神奈川県の丹沢山系を思い浮かべるといいだろう)”

なるほど、関東の人にはそう説明しよう。

こちらから読めます↓

https://ddnavi.com/review/1438597/a/?utm_source=ddnavi.com&utm_medium=together&utm_campaign=related

“山あり谷ありの人生でどうルートを取るか迷った時に、ふと読み返したくなりそうだ。”

ありがとうございました。

松永K三蔵

読売新聞「幸せランチ&スイーツ」のコーナーでオススメ店をご紹介いただきました。

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芦屋にある、お気軽なカジュアルフレンチのお店、「カジュアルフレンチ Kuro96」を紹介させていただきました。

フレンチというと、テーブルマナー、ドレスコード? と敷居が高いイメージがあるが、ここは大丈夫。私はハーフパンツにTシャツで行く。そして驚異のコスパ。めちゃくちゃリーズナブル。

ランチコースで1,800円(2024年10月)

バカ舌の私も、流石にこのお店の素晴らしい味はわかる。めちゃくちゃ美味しい。

本当は教えたくない店だ。

でもオモロイ純文のように、カジュアルなフレンチも広まって欲しい。

↓今ならWEBで読める!

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/feature/CO056632/20241007-OYTAT50019/