『新潮』12月号に石川直樹さんの『最後の山』の書評を載せていただきました。
世界には8000mを超える山が14座ある。それを全て登ると、(そんな人いるんです)14サミッターと呼ばれる。もちろん世界でも数十人。
そして石川直樹さんもその一人。
しかも写真家を自称する石川さんは、こだわりから重くてゴツいフィルムカメラを携行する。

そんなとんでもないことを2024年10月に達成した石川さんの「最後の山」の本。ではあるのだけれど、

この「最後」て石川さんだけじゃなかった。
それは本書を読んでほしい。

シェルパという存在。ヒマラヤ山脈で、生まれながらに高所順応した彼ら。これまで世界の登山史の黒子としていた彼らが今、「登山家」として活躍をはじめている。石川さんの目はそこに向く。

ブルーの美しい本。
山なみがエンボスされている。シワじゃない。シワもあるが。
ちなみに(大変失礼かも知れないが)14サミッターであって、写真家として素晴らしい活躍をされて、世界での知名度は御本人の方が遥かに上だけれど、やはり文士の端くれとしてはやはり触れざるを得ない。石川直樹さんの祖父はあの石川淳だ。ちょっと似てる。いやーまさか時代を超えて石川淳のお孫さんと関わりになりなんて、胸熱。
松永K三蔵